薄毛・抜け毛対策に効く漢方ってあるの?

薄毛・抜け毛の治療薬と言えば西洋薬がメインですよね。

 

しかし、薄毛や抜け毛対策を行っている人の中には、漢方を取り入れているという人もいます。

 

漢方は、「時間をかけて体質を改善していく」と言うタイプの薬です。

 

そのため、即効性はありませんが、髪や頭皮の健康状態を確実に良くしていくという効果は高いようです。

 

では、薄毛・抜け毛対策には、どのような漢方が効果的なのでしょうか。

 

気と血の巡りを良くする「十全大補湯」

薄毛・抜け毛に漢方

 

「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」は、慢性的な栄養不足や、血液の量が不足している人に効果的な漢方だと言われています。

 

慢性的に栄養が不足していると、頭部まで栄養が行き渡らなくなりますよね。
その結果、髪や頭皮の健康状態が悪くなって、薄毛や抜け毛を引き起こしやすくなります。

 

また、血液の量そのものが不足すると、血液が頭皮に流れて行かなくなります。
髪の発育や健康促進は、血流なしには成り立ちません。

 

そのため、血液不足もまた、薄毛や抜け毛の大きな原因となります。

 

そこで、十全大補湯を服用し続けると、栄養や血液を補い、気と血の巡りを良くなると言われています。
それにより、頭部の栄養状態や血行が良くなります。その結果、髪の発育や健康のための、土台を作ることに役立ちます。

 

ただし、十全大補湯は、元々体力がある人や、平熱が高い人には不向きです。血流が良くなり過ぎてしまったり、気が上がり過ぎてしまったりする可能性があります。

 

体力が低下している人や、貧血や慢性疲労を抱えている人にはオススメです。

 

皮脂過多・毛穴の詰まりによる薄毛・抜け毛対策には、「黄連解毒湯」

薄毛や抜け毛は、乾燥によって起きるものというイメージが強いですよね。
皮脂が多過ぎたり、毛穴が詰まってしまったりすることによっても起こります。

 

それを改善する効果の高い漢方が、「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」です。

 

黄連解毒湯は、余計な熱が体の中にこもりやすい人や、過剰な皮脂が分泌しやすい体質の人にオススメです。
また、血液の量が多過ぎたり、血流が良過ぎたりする人にもオススメです。

 

なので、先ほどお話した「十全大補湯」とは、真逆の効能を持った漢方だと言えますね。

 

この漢方を服用し続けると、体内から余分な熱が逃げていくという効果が期待できます。
それによって、皮脂の過剰分泌を防ぎ、毛穴を塞ぎにくくすることに役立つと言われています。

 

「頭皮がべたつく」「髪が抜けやすい」という2つの症状が重なったら、黄連解毒等を飲んでみるのはいかがでしょうか。

 

血流とホルモンバランスを整えて、薄毛・抜け毛を防ぐ「加味逍遙散」

血流の悪化は、薄毛・抜け毛の大きな原因の1つです。
それに加えて、ホルモンバランスの乱れも、それらを引き起こす大きな原因です。

 

血流の悪化とホルモンバランスの乱れを調えるためには、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という漢方がオススメです。

 

加味逍遙散には、ホルモンバランスの乱れを改善する効果があると言われています。
それに加えて、血流促進効果も高い漢方として知られています。

 

ストレスや疲労を溜め込んでいたり、年齢を重ねていたりすると、ホルモンバランスはどうしても乱れてしまいます。
このような状態にある人に、加味逍遙散をぜひオススメしたいです。

 

また、ストレスによる抜け毛にも効果があるため、円形脱毛症の治療の一環として処方されることもあるようです。

 

先ほど紹介した、十全大補湯・黄連解毒湯を飲むような症状に当てはまらない薄毛・抜け毛は、ホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。このような場合は、加味逍遙散を飲むということを選択肢に入れることをオススメします。

 

漢方薬を代表とする東洋薬の考え方

 

漢方薬を筆頭とする東洋薬は、西洋薬とは違ったアプローチで、私たちの健康をサポートしてくれます。
では、東洋薬とは、一体どのような特徴を持った薬なのでしょうか。

 

そこで、東洋薬と西洋薬との違い・東洋薬の効果と副作用についてお話していきます。

 

東洋薬と西洋薬との違いは?

東洋薬と西洋薬との違い

 

私たちが普段行く病院で処方される薬の多くは、西洋薬です。
西洋薬の特徴は主に、「今出ている症状に対する対処療法」という目的で処方されるという点です。

 

東洋薬と西洋薬との違い

 

例えば、もし体のどこかに痛い箇所があれば、その箇所の痛みを早く治すという目的で処方されます。また、もし特定の症状に苦しんでいるのであれば、その症状を少しずつ和らげるという目的で処方されます。

 

つまり、西洋薬は、特定に症状に対してピンポイントで働きかけ、その症状のみを和らげるためのものであると言えます。

 

一方、漢方などの東洋薬は、患者さんの体の内側全体の状態を整えるための薬です。

 

まず最初に念入りな問診を行い、患者さんの年齢や体質・これまでの病歴などを細かく考慮して、処方する薬や飲み合わせを決めていきます。そのため、処方される薬は、「患者さん1人1人に対するオリジナルブレンド」になります。

 

より患者さんの体に合った薬を処方することで、体全体を整えて抵抗力を作ります。
そしてその結果、「体調が万全の状態になると、自然に痛みや苦しみが治まっていく」というのが、東洋薬の考え方なのです。

 

そのため、たとえ今痛みなどの症状が出ていたとしても、その症状だけを治すという目的で処方されるものではありません。

 

東洋薬はあくまで、「症状を治す」のではなく、「体を整えて、常に健康な状態を作り上げる」という目的の薬なのです。

 

東洋薬を飲んだら、どのくらいで効果が出るのか

東洋薬は、症状をピンポイントで治すのではなく、あくまで「体のあらゆる部分を余すところなく健康な状態に整える」というものです。

 

では、東洋薬を飲み始めたら、すぐに健康になることができるのでしょうか。

 

残念ながら、飲み始めてすぐには、健康になることはできません
東洋薬は体内に入ると、時間をかけて体の色々な箇所に働きかけ、バランスを少しずつ調整していきます。

 

体内のバランスが調整され始めると、体の各部位が作用し合い、自力で健康状態へと進んでいく動きが始まります。
そして最終的にパーフェクトな状態になるのですが、ここに至るまでには、少なくとも数ヶ月は毎日服用を続ける必要があると言われています。

 

東洋薬には副作用はないの?

ゆっくり体に働きかけていく東洋薬は、効果が出るのが遅い分、西洋薬に比べて、副作用は少ないという特徴があります。しかし、副作用が全く出ないというわけではありません。

 

そのため、漢方薬などの東洋薬を服用する際は、必ず医師の処方と指導を受けるようにしてください。そして、体調が良くなってきたにも関わらず、長期間ダラダラ服用し続けると、副作用が出やすくなるので気をつけてください。

 

ちなみに、東洋薬の副作用は、飲む薬と体質によって、出る症状が違います。
また、東洋薬には、副作用とは別に、「好転反応」というものがあります。

 

体の状態が良い方向へと進み始めると、眠気や倦怠感・吐き気などの症状が一時的に出る場合があります。
しかし、好転反応の場合は、症状は数日以内に治まり、その後はスムーズに快方へと進みます。